10年遅れでついに加入しました、アマゾンアンリミテッド!秋になったんでね、なぜか読書がしたくなりまして。
アンリミテッドの良いところは「お金を払ってまで読もうと思わないが、なんか興味があるもの」をつまみ食いできるところでしょうか。やっぱり買い切りだと投資効果といいますか、絶対読みたい本だけ買うわけですけども、アンリミテッドだと雑誌感覚でなんでも手を伸ばすことができます。
題名の本もその一つ。何となくひかれるタイトルだったので、アンリミテッドで読んでみました。そしたらね、もうびっくり。戦時中だから当然アニマルスピリットがすごいわけですけども、まあそうはいってもこの人の野性味というか、好奇心の強さというか、行動力には驚かされますね。
この本は「いかに株で儲けたか」っていう本だと思われるでしょうし、後半からは株式の話がメインなんですけど、私は前半の10代の話から惹かれましたね。当時の日本人としては一般的な丁稚奉公に12歳からなって、2年後にその勤め先がつぶれたのを見て「このまま使われる身では長い人生で大成しない」と、14歳で独立。14歳で独立なんてのは当時でも極めてまれなようですが、それを行動力と熱意と機転で乗りこなしていく。
そしてすぐに軍隊について中国にわたるんですよ、一文無しで。信じられます?そこで死にかけつつもなんとか軍隊に拾ってもらって軍の御用聞きとなって財を成していく。常に余力を残し、貯金を持ち、石橋をたたいて壊れないことを確かめたうえでしか行動しない私とは比べ物になりません。いやあ、すごい。
そして数年のうちに成功し、すぐに倒産も経験するという。41歳で起業も倒産も経験していないおじさんの私がここにいるのに、この人は14歳で起業して成功して倒産もしている。まったく、この差はどこから生まれるのでしょうか?そしてこの挑戦をずーっと続けていくわけです。いやあ、根性が違う、根性が。
この当時の人たちの伝記を見るのは良いですね。あまりにも今の時代とかけ離れていて信じられないんですが、でもそれが現実だった。この人たちと比べたらもう自分の人生が平和すぎてびびります。そういった先人のご苦労の積み重ねの先に、今のぬくぬくした私がいる。感謝。

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