残念ながらまったく意味がわかりませんでした(笑) 予習用の教材はとてもおもしろかったのですが、それとはまったく関係ない話で進んだので、「あれ、あの面白い予習用のフレームワークはどこに行った?」という感じで時間が過ぎていきました。
「意味がわかりません」って質問するべきだったのでしょうが、「何がわからないかわからない」状態でしたので、やむなしということで。こういう日もありますよね、という言い訳をしておきます(笑)
というわけで、授業ではなくて、自分が面白いと思った予習用の教材のお話をします。
現代マーケティングの10原則
『MIT Sloan Management Review』の2019年春号で発表された「現代マーケティングの10原則」で、テクノロジーがいかにマーケティングを変えたのか、そしてその変化に対応するための原則が提案されました。
1.テクノロジーはきっかけに過ぎない:テクノロジーは新しい顧客体験を作り、顧客との新しい接点を見出すことに成功しました(例えばSNSとか)。これを「テクノロジーでなんでも解決」と勘違いはしてはいけません。テクノロジーに基づき、人、プロセス、組織全体の変革が必要です。
- 体験=ブランド:顧客体験がブランドを作るのであり、製品そのものはブランドになりません。。製品の使いやすさ、サポート、サービスが顧客体験を形成することで、ブランドの強化に寄与します。
- 顧客からのフィードバックを常に最新に:顧客とブランドの関係は、製品を使う時だけという一時的なものから、常に接続された相互依存関係に進化しているそうです。なので、顧客フィードバックの継続的な収集と共創が重要です。
- オンラインもオフラインも大事:オンラインは大事だけど、従来の顧客との直接的な関係(店舗とか)も、体験づくり=ブランド作りには欠かせない。
- いかに上手に伝えるか:価値創造だけではだめです。それを正しく伝えられなければ、存在しないのと同じです。
- どんどん試す:データが豊富に取れますから、新しいことをどんどん試していくことが不可欠です。
- 顧客の感情を揺さぶれ:データに基づく洞察が重要である一方で、顧客が感動できる体験・価値を作り出せるかが、とても大事。
- 一人でやるな:他者・他社とどんどんコラボせよ。情報をオープンにすることを恐れるな。
- 善いことをしよう:顧客は、その企業が社会的に良い存在であることを、より強く望むようになっています。
- チーフマーケティングオフィサー(CMO)のあり方:CMOは、顧客最大の支持者、体験の創造者、成長を促進する責任者であると肝に銘じるように。
いやはや。こんな意識で会社を見ていたでしょうか?私は見ていませんでした。マーケティングって販売戦略のことだと勘違いしていました。「顧客体験って、なんだか胡散臭い言葉だなあ」なんて思っていた自分を反省します。マーケティングって、その会社の存在価値の定義することなんですね。
というわけで、私のように40歳からマーケティングを学んでもいいんですけど、若い人ほど向いているんじゃないかと思います。テクノロジー、顧客体験、ストーリーっていうのは、感度が高いほうがいいでしょうから。というわけで、若い人が「戦略、ファイナンス、組織、リーダーシップ、マーケティングのどれを学べばいいですか?」と聞いてきたら、マーケティングをお勧めします。
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