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世界経済1:過去はそうだった。これからもそうだろう。

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世界経済の授業が始まりました。やっぱり思うんですけど、経済を理解するには、歴史も合わせて学ばないと、なかなか難しいです。今の状況とデータだけをみて現在を理解することも将来展望に思いをはせることも不可能。なぜなら、今は過去からの積み重ねの結果だからです。

例えばウクライナの戦争や中近東の政治的緊迫は世界経済に影響を与えるだろうか?という質問がありました。学生たちは、短期・長期の視点でさまざまな意見を語りましたが、教授が注目した点は「イノベーション」でした。なぜなら過去から一貫して、戦争や政治的緊張があった数年後に大きな技術的なイノベーションが起こり、経済全体の生産性が向上するという証拠があるから。今はまさに誰かがイノベーションを開発している最中だろうから気づかないが、数年後に今を振り返ったとき、そのイノベーションの基礎がここで築かれている。

過去はそうだった、だから、これからもそうだろう。退屈な結論なんですけど、歴史を知ることで今を知ることができる。

現在の世界経済を考えると、大きな焦点は2つ。中国とアメリカ。なんだよ、当たり前じゃんって話ですけど、この2つの国がどう動くかが世界経済を動かす。直近の中国の消費データや設備投資データを見ると、非常に弱い。高齢化と人口減少。若い人の就職も弱い。アメリカは消費も成長も底堅い。が、金利をどうするかで、世界経済のお金の流れが決まる。

このコースで主に検討するトピックは以下のとおり。
・中国をどう評価するか
・インドの将来は
・アフリカは本当に発展するのか
・アメリカは景気後退するか
・欧州はどうなる
・イギリスで起きることはなにか
・気候変動は何にどう影響するか
・格差は本当に問題か
・独裁的ポピュリズムの行く末

どれも面白いトピックですが、日本やアジアには触れられないようです。日本の経済規模は大きいですが、世界への影響はそれほど大きくない、もしくは他の国と比べるとそこまで興味深くないから、優先順位が高くないということなのだろうと理解しました。

世界は豊かになっている
以前の経済学の授業でもふれられたことですが、国別に違いはあれど、そして格差の問題はあれど、総じて私たちの生活は着実に豊かになっているということです。

アメリカの成長は底堅い
日本が戦後に信じられないほどの経済成長を成し遂げたことや、韓国も同様に非常に大きく成長したという事実をみました。そして直近では中国が世界経済の担い手になるとか、いやいやインドがすごいとかっていう話もありますが。が、それって持続的なのか?っていう疑問があります。

一時的な急成長ってのは、いろんな国にチャンスがあると思います。でも、持続的な成長が出来るのはどこなんでしょう?別にこれは教授がそう強調しているわけではなくて私の意見として、アメリカだと思います。なぜか?「これまでそうだった」から。そして「これからもそうだろう」と思うからです。アメリカ、中国、インドの成長予測に関する理由付けをすることは自由にできるのですが、なんの保証もありません。未来を予測するときに、その理由付けが合ってるかどうかはわかりません。なら過去から考える。

経済学の授業が難しいのは、ありとあらゆるデータを客観的に見て分析することが求められるからです。いろんな側面から多様な思考をしないといけない。私のように見えているデータからほとんどのことを捨象して、「うーん、面倒くさい。まあ、こんな感じでいいだろ!」って決め打ちする人間は専門家になれないなあ、と改めて感じました。これからも一部のデータから自分の言いたいことを言うためだけのサマリーを書いていきたいと思います。

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