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対人関係論9:聞く力と、私の鏡としてのあなた

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今日はKPMG UKでリーダーシップ教育をされているKarena Starkie-Gomezさんがゲストスピーカーとしていらっしゃって、いかに聞く能力が大切なのかをお話していただきました。
リーダーは、その説明能力やプレゼン能力等の”話す力”が大切だと思われています。もちろん話す力は大切なのですが、リーダーは仕事の時間の大半を聞くことに費やしています。よって、聞くときの態度、気持ち、そして正しい質問をする能力の高さ次第で、入ってくる情報の質も量も変われば、それを理解して次のステップにつなげる可能性も大きく変わります。

では果たして、私は「聞いて」いるのか?
聞くことについて、意図をもって聞くことと意図を持たずに聞くことに分けて考えてみたいと思います。
・意図的な「聞く」は、相手の立場(ミクロ)と客観的な立場(マクロ)で、相手が言っていることを理解することです。相手を思いやるけど、中立的な立場は忘れない。でも相手の気持ちには寄り添う、的な。その先には「アクション」が待っています。ビジネスではこちらを使うでしょう。
・意図を排除した「聞く」は、相手の話に対して自分の解釈を入れないことです。相手を誘導しない。相手の話をただ「聞く」。感覚的には、鏡かな。話し手は、聞き手に自分を投影している。コーチングではこちらなのだと思います。

聞くために
私は人の話を聞くときに気を付けていることが2つあって、一つは世間話から入ることと、二つ目は対面で向かい合わないことです。世間話から入るのは、相手の”意識”に警戒させないためです。心理的安全性を提供するという言い方でもいいのですが、より無意識的にやりたいんです。二つ目は文化的背景もあると思いますが、できるだけ90度で座ったり、同じ方向を向いたりして話すようにします。出来るだけ’緊張’のかけらも入らないようにしたいです。

あなたに投影する私:鏡としての相手
このクラスの前に、クラスメイトと面白いやり取りをしました。やり取りというか、気づき、ですね。相手は自分の鏡だ、っていう言葉はよく聞くことだと思います。相手について良い・悪い、好き・嫌い、心地よい・悪いを感じるとき、それは無意識に自分の中の価値観で相手を判断しているからであり、自分の思考プロセスを相手の中に見出している、というお話です。今日感じたのは、思考プロセスではなくて、相手に自分自身を見ているのではないか、ということです。例えば、私はとある人のことをとても頭が良いと思って尊敬しており、この人と話をすると一種の高揚感がある、と。私はそれを「自分に足りないものを相手に見ている」と考えていたのですが、そうではなくて、「相手の知性に自分の知性を見ている」のではないか、と。それが発見であり喜びなのではないか、と。
いや、ちょっと意味不明になってきたので、このあたりで止めておきましょう。

最後に
会話は、話し手と聞き手の信頼関係と能力が統合されて初めて成り立つので、だからこそ「話が合う、合わない」という問題が出てきます。その問題を解決するために自分の話す能力を高めることばかりに注力せず、聞く力も同じように磨いていく必要がある、ということだと理解しました。
Karena Starkie-Gomezさん、ありがとうございました。

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