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経営破綻企業への投資:経営って駄目になることもあるってことが前提でビジネスの生態系を作る

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経営破綻や経営不振に陥っている企業へ投資し、再建して売却するというビジネスがあります。それがDistressed Investing。これを専門に教える選択科目の一つにありまして、わたしはこの授業に登録しているわけではないのですが、聴講してきました。なぜなら、今日は大手投資銀行であるHoulihan Lokeyの方がゲストスピーカーでいらしていたからです。

お話を聞いてよくわかったのは、このお仕事は高度に金融技術的なお仕事だということですね。私はもうちょっとオペレーションとか戦略についてのお話もあるのかなと思っていたのですが、それはDistressed Investingじゃなくて企業再生Corporate Turnaroundの方でした。よく考えたら、投資銀行の方がいらして、投資の話をしているんだから、投資先の会社の戦略やリーダーシップの話じゃなくて、金融技術の話になるにきまってますね。

私は授業の内容というよりも、これが専門の授業としてあることが素晴らしいなあと思いました。日本と比べて欧州やアメリカではこういった企業への投資・再建が、より日常的であることを示しています。経営がダメになる場合があることを前提に、そうなったときにどうするのかってのがフレームワークとして存在する。だめになったら手順に従って淡々と再建・M&A・清算する。そこで儲けることも可能。

日本にもそう言うことを専門にしている会社はいると思いますが、そんなに目立った存在というか、広く知られている存在ではないはず。

経営破綻企業の再建が、ビジネスの生態系の一部として当然のように組み込まれている。これにより、業界や産業の新陳代謝が進む。素晴らしいと思いました。

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