MENU
お知らせ内容をここに入力してください。

経済学8:インフレ

  • URLをコピーしました!

今日はインフレについて考えてみました。日本人にとってはインフレという言葉は2022年以降に身近になったと考えています。それまでは物価上がらなかったですよね。私は2018年にアメリカに駐在して初めて「インフレって存在するんだ。理由もなく、いきなり値段が上がっても消費者怒らないんだ!」って驚いた記憶があります。

インフレはなぜ起きる?
インフレは物価が上昇する経済現象です。物価が上昇すると、同じ金額で以前よりも少ない商品やサービスしか買えなくなります(=購買力の低下)。インフレが起きるのは、
・需要が供給を上回るとき(需要引きインフレ):経済が好調で消費者の支出が増えると、商品やサービスに対する需要が供給を上回り、価格が上昇します。
・生産コストの上昇(コストプッシュインフレ):原材料や労働力などの生産コストが上昇すると、企業はこれを製品価格に転嫁するので、物価が上昇します。
・通貨の供給増加(貨幣インフレ):
政府や中央銀行が市場に流通する通貨量を増やすと、通貨の価値が下がり、それによって物価が上昇します。

インフレと経済成長
インフレは経済が活発であると見なされることがあります。需要が供給を上回り、企業が価格を引き上げることができるため、経済が拡大している一つの兆候となりえます。が、供給側の問題(コストプッシュインフレ)や過剰な通貨供給(貨幣インフレ)もインフレを引き起こすため、経済全体の健全性とは必ずしも一致しない場合があります。

デフレと経済成長
日本のデフレの例のように、デフレは物価が持続的に下降している状態を指し、これが経済成長の低迷と関連することがあります。消費者が価格がさらに下がると予想して消費を控えるため、企業の売上が減少し、結果として投資や雇用が抑制されることが原因です。が、デフレがあっても技術革新や生産性の向上により、経済が成長することは可能です。

経済成長がない国のインフレ
経済成長がないにもかかわらずインフレが発生する場合、「スタグフレーション」と呼ばれます。経済が停滞している中でインフレが進行するこの状況は、高い失業率と高インフレが同時に発生します。

ハイパーインフレはなぜ発生するか
例えばアルゼンチンは1980年代末にハイパーインフレになりました。これにより、
・巨額の財政赤字:アルゼンチン政府は、高い社会福祉支出と低い税収のバランスを取るため、大量の新規通貨を発行しました。政府の支出は制御されず、財政赤字は拡大。
・外債の返済問題:国際的な債権者からの借入れが増加し、返済負担が経済に重くのしかかりました。この返済を賄うためにも通貨発行が行われました。
・政治的・経済的不安定:政治的な不安定と経済政策の一貫性の欠如が、市場の信頼を損ね、外国投資の撤退を招きました。
説明がね、「様々な要因により」という感じになりますね。

ベースマネー、ナローマネー、ブロードマネー
経済政策を理解するために少し勉強してみます。
1. ベースマネー
中央銀行が直接管理する通貨の量で、金融政策の主要なツールの一つです。中央銀行はベースマネーを調整することで、利子率やインフレ率に影響を与え、経済の健全性を維持しようとします。
2. ナローマネー(M1)
ナローマネーは、現金と要求払預金を含み、流動性が高い資金を示します。これは日々の取引に直接使用される資金の量を表しています。
3. ブロードマネー(M2、M3など)
ブロードマネーは、ナローマネーに加えて、定期預金や貯蓄預金、マネーマーケットファンドなども含み、広範な資金供給と信用創造の状態を反映しています。

経済学ってやっぱり難しい。教科書に書かれていることを読んでも、なるほど、そうなんですね、としか思えず、自分の体験となかなか結び付けられない。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次