MENU
お知らせ内容をここに入力してください。

起業家サマースクールDay1:検証、検証、そして検証

  • URLをコピーしました!

さて、学校で起業家教育のサマースクールが始まりましたのでその模様をお届けします。1日目の今日は、約50チームの起業アイディアをお互いに紹介しあい、洞察や、有用な情報を与えられる人とつながった後で、教授から起業アイディアの磨き方について学びました。

前半で教授が何度も繰り返し強調していたのは、「今日みんなが発表した初期アイディア(プランA)は、それがたとえ良く練られたものであったとしても、これから行う検証作業の中で、ほとんどのプランAは機能しないことに気づくだろう。」ということです。

このコメントに対する自分の理解は、
・自分の意見に固執しすぎないこと。多少固執することは必要なのかもしれませんが、自分のアイディアや想像力というのはそんなに大したことがないので、自分の意見にこだわるよりも、他人からのフィードバック(=カスタマーニーズ)を取り入れたほうがいい。

・個人の限定的なクリエイティビティから生まれるアイディアを大切にするよりも、すでにいろんな国や産業で試されている優れたアイディアについて学び、それが違う地域や事業で適用可能なのかどうかを考える方が有用な場合が多い。

・漠然としたアイディアを具体的な言葉に変えていくことが大切。とにかく最初のアイディアは漠然としていて「なんか良さそうな気がする」アイディアばかり。言葉の定義を厳密にしていくことと、その主張のデータを取ることが大切。結論をデータで示すのはあたりまえだけど、それが出来ていない、ただの「プラン」が多い。

教授からのアドバイス
・自分自身と自分のアイディアを区別しよう=自分の意見を自分と混同しないこと=自分の意見に対する客観的な視点が必要。
・投資家的な視点で考えよう。自分の何を投資する?お金もあるけど、まずは自分の時間を投資していることを理解すること。投資する価値があるのかどうかも考えること。
・サマースクールの目的は、「早く、安く、失敗すること」。
・自分のアイディアを白紙の紙に手書きして説明してみよう=きれいなパワポで飾るのは簡単。でも、それは重要なことではない。手書きで、汚いラフな絵で、簡潔に、素早く説明しても、そのアイディアに説得力があるかどうか。
・とにかく自分のアイデアを人に説明しまくれ。
・心構えとして、どんな有名な起業家も、孤独と不安にさいなまれていることは覚えておくように。

事業を考えるとき四つの視点
マーケットとインダストリーの違いを初めて知りました。マーケットは顧客の数、インダストリーはプレイヤーの数だそうです。マーケットは需要、インダストリーは供給、ということですね。その2つをさらにマクロとミクロに分けますと、以下の四つから考えることになります。

・マクロで見るマーケット:規模、成長、トレンド。視点としては、「なぜ、いま、そのマーケットに入ろうと思うのか?」です。

・ミクロで見るマーケット:自社サービスはマーケットに適応しているか。視点としては「顧客やサプライヤーのニーズは?」です。

・マクロから見るインダストリー:その産業で事業をする魅力やコスト構造。視点は「利益は出るのか?」です。

・ミクロから見るインダストリー:自社サービスの差別化、持続性。視点としては「なぜ我々は競合に負けずに生き残れるのか?」です。

最後に。生徒からよくある質問が紹介されました。「自分のアイデアを人に説明しろって言いますけど、誰かが私のアイディアを盗むのではないかと不安です」。
教授の答え:①自分が考えつくアイデアは誰かすでに考えている ②それでも、ほとんどの人はやりたがらないから心配するな ③あと、伸びている産業はみんなで伸びていくから、競合もコピーも多い。それに自分も乗っていくんだ。逆に、自分一人しかやってないようなアイデアは、需要がない。

だから、AIとか仮想通貨とかが盛り上がってるのは正しいってことですね。みんなが知らない道を探すんじゃなくて、みんなで乗っかっていく、ということですから。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
目次