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経済2:付加価値と需要/供給⇒仕事選びにどうぞ

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今日は経済学の授業です。マーケティングも経済学も、データをいろいろと見れるのが面白いです。自分がデータを正しく理解できているかどうかは置いておいて、そのデータをいかに解釈できるのか、が面白いです。

付加価値って何?
改めてですが、経済学でいうところの付加価値とは、会社が事業活動自体から生み出して付け加えた価値のことです。計算式を書くと売上から原材料費と加工費と人件費を除いた差額、ですね。この差額が大きいほど、付加価値が高いと言えます。

付加価値で見る産業
2022年のアメリカ経済の付加価値への貢献度を産業別に見ました。そのなかで特徴的なものを挙げると以下のような感じ。
・農業:1%
・製造業:10%
・専門サービス:13%
・金融と不動産:21%

付加価値の低い産業(下図の右上2)
付加価値の低い産業は、需要が大きく増えずに供給能力だけが増えるような産業です。上記の例の農業で言うと、需要は人口増にしか比例しないので、需要の拡大はそこまで大きくありません。一方で製造業のように複雑な製造能力がなくても生産できます。生産性が上がると供給能力が増える=供給曲線が右に移動するので、自然に価格が下がります=付加価値低い。(ちなみに高級食材とか、オーガニック食材は高付加価値なので、上記の例には当てはまりません)

付加価値の高い産業(下図の左下3)
付加価値の高い産業は、需要が高いけど供給能力が限られているような産業です。上記の例の専門サービスや金融を考えますと、DXとか戦略提案を出せるコンサルや、M&Aの提案をしてくれる投資銀行や非公開企業を使うPE等への需要は高いものの、それを提供できる人は少ないですから、需要曲線が右に移動して価格が上がります=付加価値高い。石油とかの資源も、これに当てはまります。

付加価値がそこまで高くなれない産業(下図の右下4)
製造業で考えてみますと、生み出す付加価値は高いものの常に競争が激しく生産性向上に励んでいる業界では、需要が高まる=需要曲線が右に行くものの、供給能力も高まる=供給曲線も右に行くので、結果として残る付加価値がそこまで高くなりません。常に技術革新をしなければ価格が高まらない一方で、生産性向上も義務付けられている。そしてその生産性向上によって供給能力が上がって付加価値は下がる。

付加価値が高い=給料も高い可能性が高い
これはマクロ経済から見た一つの視点という言い方にはなりますが、付加価値が高い業界は利益率も高いので、給料も高いだろうと思います。上記の専門サービスや金融はMBA卒業生が行きたがるところですし、それは給料の高さも多分に関係しています。需要と供給の関係や、付加価値の意味を考えなくても、給料がそれを間接的に示している、と。

個人の競争戦略の観点
業界だけで考えるなら、付加価値の高い産業に行くのが良いでしょう。ただ、その業界は給料が高いですから、たくさんの人との競争に勝たないと入れません。また、入れたとしても社内での激しい競争が待っているでしょう。なので、マクロでみるときと、一企業や個人という点では、また話が違ってきます。
ただ、もし若い人に聞かれれば、素直に付加価値の高い業界に行くのが良い、と言います。潮流に乗って、仕事もお金も得るのが良いのではないでしょうか。

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