香りをテーマにしたブランディング

今日は日本にいる妻からの調査依頼を受けてJoe Maloneへ参りました。恥ずかしながらブランドを知らない私は、ジョーマローンを知りませんでした。94年にロンドンに誕生した、香りをテーマにした上質なライフスタイルを提供する高級ブランドなのですね。

妻の依頼は「好きな匂いを3つランキングにして報告するように」でした。意気込んでロンドン中心部に来たものの、路面店なので入り口に屈強なお兄さんがいました。入りづらい…。そしてこの高級感。果たして俺のような髪の毛ボサボサのヨレヨレスウェットにダボダボジーンズ男が入って良いのかと思いながら、意を決して入りました。

そしたら高級そうな身なりの店員に声をかけらて「何をお探しですか？」と。「妻のために香水を探してます」と伝えて香水コーナーへ。20種類以上ありましたので、長い時間をかけて吟味しました。しかし、どれもキツイ匂いではなくて、優しく香る感じだったので、とても良い時間を過ごしました。

そして、皆さんまったく興味はないと思いますが、私の個人的ランキングはこちら。
・Honeysuckle and Davana
・Grapefruit
・Lime Basil and Mandarin

正直なところどれも良い匂いだったので、3つに絞るのも難しいですが、強いていうなら、という感じです。

妻の依頼で来ただけでしたが、思いがけず、ブランド戦略に思いを馳せるきっかけとなりました。香りをテーマにしたライフスタイルの提供。豊かな香りと品質。この商品を手にしたいと思わせるお店づくり。ブランディングを基にした高価格戦略。全てが一体となっていました。何というんでしょうか。「一つのストーリーになっている」感じ。

ブランディングは日本が苦手としつつもとても可能性のある領域だと思うのですがいかがでしょうか。歴史も品質もありますので、「これを手にすることでどのような体験を提供できるのか」のストーリー作りと、安易に安くしない戦略ができれば、いろんなブランドがもっと世界で喜ばれるのでは、と思った次第です。

とね、また勝手な妄想をしておりました。ブランディングも、学んでみたいですよね〜。