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興奮とリラックスのコンビネーション:価値観のワークショップ

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今日は外部の講師を招いて、体を動かしながら自身の思考や価値観を探ってみよう、という一風変わったセッションを受けました。

講師はチームビルディングやセルフアウェアネスのコーチングのプロでして、体と心の結びつきを活用しながら内部意識を探索するという、興味深いものでした。いわゆるモチベーショナルコーチングのような授業スタイルでみんなを覚醒させつつ、一方でその後に深いリラクゼーション技術を提供し、そのギャップで一気に無意識近くまで持っていく手法をとっていました。

興奮させる(例えば体を動かす、早口)、リラックスさせる(例えば瞑想、静かな音楽)、という行動を別々にとったことはありますが、それを組み合わせて興奮の反動を使うと、一気にリラックスさせることができるんだ、という新しい気づきを得ました。

さらなるテクニックとして、論理から感覚への切り替えです。まず最初に「皆さんのコアとなる価値観は何ですか?」という話から始まります。ここでみんなは「コアって言われてもね~」と思いながら論理的に考えるわけです。これまでこういう経験があって、こう感じて、こういう仕事してて、こういう家族構成だから、それらをつなぎ合わせるとこういう価値観です、という流れ。どうしても論理的に考えざるを得ない。

その後、体操をしたり、ほかの人に自分の考えを伝えたりするワークをします。体操することで体と脳は興奮状態になるし、講師は早口でモチベーションを高めるような話し方をするし、ポップな音楽がかかっているので、脳みそが高速回転します。かつ、それを他人に説明しないといけないから、さらに論理的に考えます。

ここまでで約90分経過。そして休憩後、以下のテーマを考えるよう指示がでます。
・自分の価値観
・現状の課題
・5年後、10年後の自分
「あと一時間もこのワークをやるのか~」って思いながら席につくと、ここから緩やかにリラックス状態に切り替えていきました。後から振り返って初めて気づくことですが、講師の方は、興奮からリラックスへの切り替えがスムーズで、我々の無意識が急な変化に反応しないよう、とても上手に話の仕方を変えていたと思います。

で、ここからが本番。音楽が小鳥のさえずりや波の音に切り替わります。そして、瞑想の手順が説明されます。私は「あー、これでリラックスさせて10年後を考えさせるのね」と思いました。同じように思った人も多いと思いますが、違いました。未来ではなくて、10年前の過去に意識を飛ばすように指示があります。10年前、あなたはどこにいましたか?周りにはだれがいましたが?何をしていましたか?

リラックスした状態で過去意識へアクセスすると、深い瞑想状態に入ることを知識としては知っていましたが、初めてそういう状態になりました。かなり多くの人が深い瞑想状態に入ったと思います。泣いているような状態の人もちらほらいたと思います。人は深い瞑想状態に入ると涙が出ることがあります。それは単にリラックスしているという点と、過去意識へのアクセスができるからだと思います。リラックスして過去意識へアクセスしたときに何を感じるか?私の場合は感謝でした。

「いやいや、そろそろスピリチュアルな世界に入ってきたか?」と思うかもしれませんが、まあもう少し聞いてください。なんでしょうね。論理で考えると、仕事とかお金とか学校とか、現実的に解決しないといけないことばかりが思いつくわけです。でも論理の世界から少し抜け出せると、もうちょっと深い価値観が見れるんです。私の場合は家族とか、両親とか、友達とか、上司とか。自分を囲んでくれていたみんなの”顔”をはっきりと思い出せるんですね。そうすると不思議と、感謝の気持ちがわいてきたんですよね。

そしてそのリラックス状態のまま今度は未来へ思考を飛ばします。すると、よりスムーズに考えられるんです。考えるというか、感じる、ですね。これも、論理で考えると「〇年後に〇〇という役職」とか組織名とかスタートアップとかの、「目に見えるもの」が中心になりがちですが、リラックスできると、「目に見えないもの」を中心に感じることができます。これが、冒頭の課題の「価値観を知る」なんだろうな、と思いました。

まさかビジネススクールで深いリラックス体験をできるとは夢にも思っていませんでした。外部講師を招いてこのような機会を提供してくれたプログラムオフィスに感謝です。

今日もまた一つ、新しい学び。ありがとうございました。

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