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組織と人5:日本に心理的安全性は、無いかもね。

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みなさん、「心理的安全性」って言葉を聞いたことがある人はいらっしゃると思うのですが、厳密な定義をご存知でしたでしょうか?

「心理的安全性って、発言しやすい雰囲気のことでしょ」くらいに思っていませんでしたか。では、なぜ心理的安全性は大事だと思いますか?

「え、だって、そのほうが組織の幸福度とか満足度とかがあがるからじゃないの…?」って思いませんでしたか。

心理的安全性の定義を書きますね。直訳ですけど。「このチームの前では(この人たちの前では)、自分はリスクを冒しても安全であるという共通の信念」です。私は「リスクを冒す」っていう言葉が入っていることにハッとしました。

なぜリスクを冒せるチームが良いチームなのでしょうか?新しいアイディアを出せる、試せるということに加えて、失敗を認めることができるからです。「失敗を認める」、これを、簡単なことだと考えていませんか?個人ではなくて、集団として、ですよ。

教授からは具体例が示されました。ある研究で医学生をグループに分けてパフォーマンスの良いチームの調査をしました。すると、パフォーマンスの良いチームは、最も多くの失敗を重ねていることが示されました。なぜでしょうか?

そのチームは心理的安全性が高く、①失敗してもよいから挑戦する数が多い=失敗も増えるということに加えて、②失敗を失敗と認めることができるからです。逆に心理的安全性が低く、パフォーマンスの悪いグループは、①そもそも挑戦できないから失敗数が少ないということに加えて、②失敗を失敗と認めない・失敗を隠します。

これ、どこかの国で見ませんでしたか。失敗を隠すことは、不正を隠すことと同じですね?不正を隠すのは、「こんなこと報告できないよ=失敗は認められない」、つまり、心理的安全性が低いからですね?

じゃあどうすればいいの?ここからは私の考えです。
・一対一のミーティングを多用すること:一人一人の心を解きほぐすことが必要。
・フィードバック文化を醸成すること:上から下へのフィードバックではなく、下から上へのフィードバックが必要

まとめます。
・心理的安全性とは:リスクを冒しても大丈夫だと心から信じられること
・なぜそれが大事なのか:①リスクを冒すことによって得られるチャンスが増える ②失敗を認める=不正の温床をなくすことにつながる
・そのためには:一対一の会話能力の向上とフィードバック文化の醸成

これって日本の会社の問題っていうより、日本社会全体ですかね。失敗したら「挑戦なんかするからだよ。自己責任だろ。自分で責任取れ」と言われ、失敗しないように生きていくことが是とされている=リスクを取れない=心理的安全性が低い、なのかな、と。

いや、とにかく心理的安全性って大事だと思います。これが一番最初に来ると思う。一番大事な概念だと、私は思います。

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