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経済学7:貿易

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今日は貿易のお話でしたけれども、そもそも貿易って何なんでしょうね。言葉は知っている。が、意味を正確に理解していない。また、普段の生活で、貿易という言葉は使わない…。

貿易
商品やサービスを地域間、国内、国際間で交換すること。重要なのは、交換によって両者に利益が生まれるということです。交換によって、資源、製品、サービスが、「利用できる場所」から「必要とされる場所」へと移動します。

なぜ貿易はいいの?
1.経済成長の促進:国内市場だけではなく国際市場にもアクセスできるため、企業がより大きな市場で活動できるから。
2.効率化とコスト削減:それぞれの「比較優位」*がある商品の生産に特化することで、生産効率が向上し、消費者にはより低いコストで商品を提供できるから。
3.多様化:消費者はより多様な選択肢を持てるから。
4.競争の促進:競争によって企業は企業経営の効率化やイノベーションを求めるから。
5.相互依存: 国々間の経済的依存関係を高め、政治や経済の安定につながるから。

比較優位って何?
貿易の基本的な考え方として、比較優位を活用することが説明されました。比較優位とは、「ある国が他国に比べて相対的に効率的に生産できる商品」のことです。つまり、その国は他の国よりも少ない「機会費用」*でその商品を生産できるわけです。
比較優位は、自由貿易を推進する理由です。国々がそれぞれ比較優位を持つ商品の生産に専念し、それを他国と交換することで、各国はより効率的にリソースを利用し、経済的に豊かになります。

比較優位の例は?
日本で考えると、比較優位があるのは組合せ系の製造業、精密機械、ゲーム等の、高度な技術が必要な産業です。逆に比較優位がないのは農業やエネルギー等の、天然資源が必要な産業です。

機会費用って何?
ある選択を行うことで犠牲にする他の選択肢の価値のことです。別の言い方をすると、「もしもXではなくYを選んだら得られたであろう利益」を表します。機会費用という名前ですけど、利益のことを指します。上記の比較優位を頭に入れて考えると、「ある商品を生産するために他の商品の生産をどれだけ減らさなければならないか」です。

比較優位があるなら絶対優位もあるのか?
ある国が他のどの国よりも効率的に商品を生産できる場合、その国はその商品に対して絶対優位を持っていると言えます。絶対優位は単純な生産効率の比較ですが、比較優位は、絶対優位がなくても、ある国が相対的に効率的に生産できる商品に特化することで、国際貿易において利益を得ることができます。

例えば?
国Aがコーヒーと茶の両方を国Bよりも効率的に生産できるとします=国Aは両商品に絶対優位を持っている。しかし、コーヒーの生産において国Aの効率が特に高い場合(機会費用が低い)、国Aはコーヒー生産に特化し、茶は国Bに任せることが最適です。この場合、国Aはコーヒーにおける比較優位を生かし、国Bは茶における比較優位を生かすことになります。
つまり、絶対優位があっても、それが比較優位とどのように関連するかは、それぞれの国がどの商品の生産において最も効率的か(つまり機会費用が最も低いか)による、ということですね。

貿易は良いことだと言っているのに、なぜ国は規制するの?
いろいろ理由はありますが、経済的な理由で言うと、産業や雇用の保護。政治的な理由で言うと、選挙での支持集めのための貿易保護や他国へ圧力。社会的な理由で言うと、特定の食品や工芸品の保護等。あとは市場の失敗、というやつがあるみたいなんですが、これはまたどこかで。

しかし貿易って不思議ですよね。モノとして変わらないのに、場所やタイミングが変わるだけで、その交換によって価値が生まれる。知識や肉体もそうなんだろうなあ。だから、自分という商品も、比較的少ない労力で高く買ってくれる場所を探さないとなあ。。。

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