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経済学10:世界はどうなるのか

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経済学の授業も最終回を迎えました。光陰矢の如し。ロンドンに来てからもう5か月が過ぎようとしています。今日は10グループに分かれて、5つのテーマについてのディベートでした。発表された皆様、お疲れ様でございました。

ディベートのテーマは経済学の観点から未来について考えるというものでした。これから先の未来を生きていくうえで、いずれも一考に値するテーマだと思いますので、お時間のある方はぜひご意見をお聞かせください。なお、それぞれのテーマについてのコメントは私の意見であり、教授やクラスの意見ではありませんのでご注意ください。

<テーマ1>AIは大規模な雇用削減につながる。
私は当初は賛成でした。なぜならAIはこれまでの技術と違って、初めて「人間の頭脳」を代替すると考えたからです。これまでは技術革新が効率化を促して人間は高付加価値の仕事に転換していきましたが、今回はその高付加価値の仕事そのものを代替するわけなので、大規模な雇用削減につながるだろうと考えました。
が、議論を重ねるうちに、意見は反対に変わりました。これまでの技術革新は、常に削減した仕事以上に新しい仕事を増やしてきたという歴史をデータで見たからです。歴史は繰り返すことと、人間の創造性は自分たちが思っている以上に高いことを考えると、今の自分では想像ができないような仕事がたくさん生まれてくるのだろうと考えています。

<テーマ2>社会が不平等の拡大という課題に取り組むためには、貿易と移民の制限が必要である。
不平等を減らすためにということであれば賛成です。ただし、不平等の拡大を防ぐ代わりに、国や世界全体の経済の豊かさが小さくなる=みんなで一緒に貧乏になることで不平等の幅を狭めることになるのかな、と考えています。
もしもテーマが「社会の不平等は悪である」だったら、自分はどう考えるでしょうか。ここはちょっと、回答が見つからないですね。みんなで一緒に苦労を分担しようよ、という気持ちもありますし、そんなこと言ってたら全体としてダメになっていく、という気持ちもあります。

<テーマ3>中国の成長の奇跡は終わりつつあり、1990年代の日本の経験を踏襲することになる。
何のデータにも基づかずに感覚のみで書きますが、アメリカと中国は、日本のバブル崩壊とその後の低迷を相当入念に調べているでしょうし、自国に同じようなことが起こった場合の原因と対策についてのシミュレーションも相当な時間をかけてしているはずです。それでもなお中国は不景気にはなるかもしれませんが、日本の経験を踏襲するようなことはないのではないかと思います。

<テーマ4>長寿のニーズに適応するのは、政府や企業よりも個人の責任である。
個人じゃないかなあ。しかしそもそも長寿のニーズって何なんでしょうね?健康?愛?友情?お金?ということであれば、個人ですかね。なんか、考えるポイントが見当たらなくて、特に意見がありません。

<テーマ5>資本主義は20世紀には繁栄したが、21世紀の課題に対処するには不十分である。
そもそも資本主義って何かですけど、Wikiからそのまま持ってくると「国政によってよりも営利目的の個人的所有者たちによって貿易と産業が制御(コントロール)されている、経済的・政治的システム」です。別の言い方だと「生産手段を持つ資本家が、生産手段を持たない労働者の労働力を使い、利潤を追求する社会システム」です。
資本家と労働者っていう区分は、ロンドンに来てから強く感じますね。ワーキングプロフェッショナルって名前は格好いいけど、資本家のために奉仕する労働者のことだよなあって。お金がすべてではないですけど、お金がほとんどのことを動かしているような気がします。

以下の写真は、私が所属するグループの素晴らしいプレゼンター2人の雄姿です。お疲れ様!(いつも通り、彼らの許可はとっておりません。)

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