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Entrepreneurship起業家サマースクールDay2:MVP

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プロスポーツの試合で表彰される「今日のMVP(Most Valuable Player)」ではなくて、新規事業におけるMVP(Minimum Viable Product)です。MVPの定義は2つ。
・顧客ニーズを満たす最低限のプロダクト
・仮説を検証するための実験
一般的な定義は一つ目で、その目的が二つ目、という風に理解しました。

MVPを考えるときの視点
・何が証明されなければいけないのか?顧客ニーズ、物流、コスト、法規制、技術、業者との関係性等。検証すべき項目を考えるという感じですね。

・上記から、何が仮説となりうるか?その商品が解決しようとしている課題と、その周辺を中心に考えます。

・その仮説を検証するために、何がMVPとなるか?顧客の生の声を聞くための”何か”が必要ですね。

・MVPについては、言葉で語るよりも一つの絵を見せる(視覚化できる)ことが大切であり、いろいろと考えるよりも現地に行って、見て、感じることが大切。

現場百回。一連のMVPの話を聞いて私が思い出したのは、前職で大事にしていた「現場百回」という言葉です。現場とは何か?製造業で考えると、営業現場(=顧客が何を感じているか、考えているか)であり、製造現場(=工場で何が起きているか)であり、サービス現場(機械の稼働先で何が起きているか)です。机に座って考えていたってなにもわかりませんから、とにかく現場に行くということが重視されていました。

また、現場は一回行ったところで何もわかりませんから、前職では現場”百回’という標語があり、私はこれが好きでした。私はこの標語の意味を、①常に一次情報に触れろ、ということに加えて、②定点観測しないと、良し悪しや異常に気づけないよ、ということだと理解しています。

今回学んだMVPについても、言っている本質的なことは同じかなと思います。現地に行く、顧客の声を聞く、試す、そして定点観測することで、何かに気づく。

起業家精神とは
クラスで投票したところ、上位3つのキーワードは以下のような結果でした。
・起業家に必要な資質:大胆さ、好奇心、強靭さ
・起業家のモチベーション:お金、自由、独立

ちなみに起業家研究によると「起業家に必要な資質を一言で語る言葉は無い」そうです、いろんなタイプがいるから。ただ、動機はお金や自由が多いそうです。

起業家のタイプ
起業する人のタイプを大きく4つに分類していました。
①Genetic:常に起業することを考えていて、情熱があり、実際に起業した人
②Accidental:そんなつもりは無かったのに、ひょんなことから起業してしまった人
③Reluctan:やむなく、それしか選択肢がなく、起業した人
④Planned:①と似てはいますが、計画的に、準備をして起業した人

ひょんなことから起業した人の話
もともと企業に勤めていて、ひょんなことからコンサルタントを始めた方がゲストスピーカーとしていらっしゃいました。その方は、大きな成功を目指すのではなくて、小さく成功しようという主張でして、昨日の授業とは違い、人が行かないニッチな世界に生きろ、というメッセージでした。主なアドバイスとしては、

・ユニコーン(起業後まもなく10億ドル以上の価値がある会社)になれる可能性はほぼゼロ。でも、100Mドルの会社になれる可能性ある。

・産業や事業としては、つまらない、退屈な業界を選べ。

・オフィス等の不動産持つな。サービスの質と全く関係がない。

・ベンチャーキャピタルから資金調達しようとするな。彼らプレゼンするヒマがあったら顧客に集中しろ。

・中古品のIT製品を買え。新品は不要。

・社内ミーティングするな。社内じゃなくて顧客と話せ。社内ミーティングするならメールじゃなくて直接話をしろ。

・信頼できるパートナーを一人いると、一人でやるよりも10倍生産性が向上する。

・週6日、5年間働け。ゆったりと仕事したいなら起業はやめとけ。

・スピードと実行が命。

・大事なのは、成功確率を高めることではなくて、素早く判断して行動することそのもの。長い時間考えることではない。

・MVPについて。90%の人はあなたのアイディアを賞賛するだろう。「もしこのアイディアが実現されたら買いますか?」と聞けば、大半は「Yes」と言ってくれるだろう。でも実際に契約書を持って行って「このサービスの金額はいくらです」と伝えた時に、サインをしてお金を払ってくれる人は5%もいないだろう。
つまり、そのプロダクトを良いと思うことと、実際にお金を払ってもいいと思えるかどうかには、大きな開きがあることを理解しないといけない。

起業したいなら、大人しく座ってこの授業を聞いているのではなくて、さっさと自分のプロダクトを作って、売ってみないといけませんね。

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