7月から参加していた起業家教育サマースクールが、ついにフィナーレを迎えました。今日、起業家の審査員たちの前で最終プレゼンをして終了となりました。
もともと起業しようと思ってビジネススクールに来たわけではないので、当初はこの授業を取るつもりはありませんでした。しかし起業を目指すルームメイトに触発されまして、「たしかに、適性試すなら今年しかないな」と思って申し込みました。
結果は、この授業をとって本当に良かったです。自分がゼロから何かを作り上げることにあまり面白さを感じないことが分かったからです。小さく試すって本当に有効ですね。このコースに2ヶ月使ったのですが、最初から最後まで、結構苦しかったです。他の授業と比べて、集中することがとても難しかった。
まず、アイデアがないんですよね。やりたいことってのが、思いつかないわけです。で、「もしかしたら、苦肉の策で思いついたアイデアが凄く上手く行くかも!」なんて淡い期待していましたが、そんな都合のいいことは起きませんでした。
次に、アイデアを膨らますストラテジーに、ワクワクしない。自分のアイデアがどれほど需要があるのか市場調査もします。初期プロダクト案も作ります。どうやって売り込んでいくのかのマーケティングも考えます。価格とコストの見積もりも考えます。収益の見通しも作ります。技術的に対応可能なのかどうかも検証します。どうでしょう、ワクワクしますか?
この作業がですね、私にはしんどかった。嫌々やってるんです。せっかくの自分のアイデアなのに、やらなきゃいけないからやってるという悲しさ笑
ただ、そういう苦い体験ばかりだったかというとそんなことはありません。最後のプレゼンは面白かったです。上記の通り嫌々やっていて中身が無いですから、せめて伝え方だけは頑張ろうと思って練習しました。緊張するんですけど、たまには緊張感が必要ですよね。この8ヶ月、弛緩しかしてないので笑
1番面白かったのは質疑応答ですね。審査員から「君のプロダクトが何なのか、いまいちピンとこない」とか言われて、「いやいや、超わかりますいだろ。これでピンとこないなら、それはテメェの問題だ!(冗談です)」とか思って、反論に近い説明をしたら、向こうから追加の反論が来て、また押し返すというやりとり。まあ、確かに検証されるとボロが沢山だったので、審査員の質問は的確でした笑 こういう即興のやり取りも面白いことを再確認しました。自分の想像してない自分が出てくるので。
というわけで、ゼロから作り上げる系のベンチャーの適性の無さも確認できたし、プレゼンも少しは上手くなったので、とても満足。参加された皆さん、お疲れ様でした。
(補足:プレゼンは、黒のセーターに黒のパンツで、スティーブ・ジョブズ風にしました笑)
