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企業再生3:良い企業が悪くなる時

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企業再生の話は、なんか聞くと当たり前の話が多いのですが、それは事後に振り返るからなのでしょうね。悪くなるべくして悪くなっているように見えます。何でそんなことしたんだろ?というのは、後で振り返って初めてわかる話。

株式投資と一緒ですよね。後で振り返れば、なぜこの時に買い、この時に売らなかったのか?と、簡単に言えます。でも、それはリアルタイムでは全くわからないお話。

失敗の原因:なぜ優れた企業が失敗するのか
成功している企業が、市場の変化に対応できないのはなぜなのでしょうか?

ケースではHMVが取り上げられました。イギリスの音楽販売会社HMVは、イギリス市場の40%を占めていましたが、デジタル音楽やオンライン販売の台頭に対応できず、経営破綻に至りました。経営陣は、物理的な店舗こそが会社の価値であるとして、業界の変化を無視した結果、2013年に倒産に追い込まれた、というお話。まあでも、物理店舗でうまく行ってるお店もあるでしょうから、これが全てでもないでしょうけどもね。

ここでは、「コミットメントのエスカレーション」と呼ばれる現象が取り上げられした。これは、感情的または経済的に深く関与しすぎているため、勝てる見込みが薄くなった事業を捨てられないというものです。似たような話では、スマートフォン市場でのNokiaにも見られました。Nokiaは、AndroidやiOSが市場を支配しているにもかかわらず、自社の独自OSに固執し続けました 。

優れた企業が失敗する他の理由
理由は多岐にわたりますが、その一因には「サンクコストの誤謬」(過去に投資したコストを取り戻そうとする心理)や「損失回避」(確実な損失を避けようとする心理)が挙げられます。これにより、経営者は新しいマーケットに適応する代わりに、現状の事業を救済しようとする誤った判断を下しがちです 。まあでも、経営者としては「まだいける」と、その時点では思ってるわけだから、ね…。

企業再生から学ぶ教訓
重要なポイントは以下の通りとされています。

  1. 問題を認識する:自分たちの戦略の妥当性について、外部からの意見を積極的に取り入れる
  2. 失敗した戦略に固執しない:失敗した事業や戦略にさらにリソースを投入することを避け、新しい道を模索する
  3. 多様化とイノベーション:他の産業に進出したり、パートナーシップを組む
  4. リーダーシップが鍵:透明性を持ってコミュニケーションし、新しいビジョンの下でチームを団結させる

いやいや、そりゃ言われたらその通りだけどね。うーん、何でこんなことが授業になるんだろう。企業再生とは、なんなのだろうか…。

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