経済学の授業で、インドは工業化を経ずにITなどのサービス業がメインになったという話を書きました。私はその時に、工業化を経ずに発展するとどうなるのだろうか?という疑問を感じたのですが、ひょんな形で、それを南アフリカで体感することができました。
南アフリカは鉱物資源が豊富ですから、マイニングや資源関係でお金を得ています。あとは農業がありますが、製造業があまり発展していません。その結果、モノはほとんど他国からの輸入に頼っています。
一方で業務のいろんなところでデジタル技術は取り入れられていまして、自分の予想とのギャップがありました。例えば、
・支払いは全てカード決済。日本と比べて、現金の必要な場面はだいぶ少ない。まあ、これは色んな国で行われていますね。
・業務の至るところでバーコード読み取り。サファリに出かけて自然しかない所でも、車の出入りや許可、チケット関係も全てバーコード。
・飛行場で搭乗待ちの行列中に、係員がタブレットを使って事前にチケットスキャン。そのおかげで、搭乗時の待ち時間が大幅に短縮
・窓口でのチケット発行ではなく、係員が色んなところでタブレットを持って待機。おかげで列に並ばずにチケット購入可能
デジタル化される前の業務設計がきっちりしていなかったことにより、デジタル化によって「過去のうまく行っているやり方を変える」というストレスなく、新しい効率的な業務設計が可能になった印象をえました。
テクノロジーの受け入れに素直であるということは、暗号通貨やAI等の最新技術の受け入れも容易なのだろうなと想像しました。
あと、ヨハネスブルクは思っていたよりもかなり、街も建物内もきれいでした。長年住む友人曰く、ヨハネスブルクの人は掃除や整理整頓はかなり得意なみたいです。もちろん私が行ったところがある程度良いところだという理由もあると思うのですが、色んなお店の中が良く整理整頓されておりました。
工業化を経ずにサービス業をメインで発展していくということを垣間見れて、とても勉強になりました。
(ネルソン・マンデラ像の前で記念撮影)
