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簿記3級落ちても米国公認会計士になれる

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今でこそ「米国公認会計士」なんて名乗っておりますけども、もともと簿記3級に落ちたクチでして。しかも入社して経理になってから。経理で実務積んでから簿記3級に落ちたってのは、聞いたことないです。なんかいろいろと整理していたら過去を思い出して懐かしくなったので書いてみます。

簿記3級って何?

Chat GPTに答えを求めたらやたらお堅い文章がでてきて難しかったのですが簡単に言うと①収入の記録②支出の記録③差額の計算ですね。簿記ってのは1級まであって、1級は恐ろしく難しいです。3級っていうのはやさしくて、経理を初めて学ぶ人が勉強しています。

ただ、今でも思うんですけど、たとえ簿記3級だったとしても、これを学生の時に勉強して合格するような人は、経理のセンスがあります。仕訳って複雑なんで。そして、会計用語って漢字が難しすぎるんですよ。私は学校で会計を勉強せずに会社に入って経理に配属されたクチなので、「売掛金」とか「棚卸資産」とかさっぱり意味がわかりませんでした。

経理用語の意味がわからない

棚卸資産(たなおろししさん)って「販売予定の製品。つまり在庫」のことです。いや、「たなおろし」って何?純粋な23歳の私は「棚から降ろした”何か”のことなのかな?」って思ってました。まあ、その発想があほ過ぎるんですけどね。簿記ってたしか福沢諭吉さんが翻訳して漢字をあてたらしいので、ワタクシごときが文句を言える筋合いじゃないんですけど、もっと簡単な日本語なかったのかなあ、と今でも思います。。。

見かねた当時の課長が「簿記を勉強せい。3級なら1週間勉強すれば受かる」というので、本屋でテキストを買って1時間勉強して受験をしました。課長で1週間ならおれは1時間の勉強でいいだろ、ということでね。この発想が、終わってるんですけどね(笑)

いざ試験会場へ

試験会場にいって「はじめ!」の号令とともに問題を解き始めると、いっせいに「カタカタカタカター!」という音が鳴り始めたので、「試験中に何事!?」と周りを見ると電卓をたたいているんですよね。「え?簿記って電卓使うの?」とその時初めて気づいて、そこからは筆算で問題を解きました。いませんよ、簿記の試験で筆算してるやつ。

余裕で不合格

それでも自己評価的には「これはまず100点だな。悪くても90点。」と思ってテストを終えました。そして合格発表の日にホームページを見ると私の名前がない…。あれ、これはおかしいな。「そうか、点数は良かったけど名前書き忘れたのかな。うっかりもんだなあ」と思って、わざわざ点数を確かめに小松市の商工会議所へ行きました。

「あの~、私の名前が合格者一覧になかったんですけど~」と担当者に聞いて。いや、よくそんなこと平気で聞けますよね。でも聞けちゃったんです、当時の私は。そしたら私と同じ年くらいのシュッとしたお兄さんが確認しにいってくれて、ポストイットに点数を書いて戻ってきて、「あの~、今回は難しい試験だったみたいです…」と申し訳なさそうにポストイットを渡してくれました。

ポストイットをみると「38点」…。合格点の半分…。いや、この点数どこかで見た。そうだ、センター試験で受けた数1Aの自己採点と同じ…。ナンバー38、おれのラッキーナンバーに決定。そのあとの記憶はありません。ただ翌日会社に行って上司に報告したら、絶句してましたね(笑) その上司は厳しい方で関西人だったので「あほかお前!」と笑い飛ばすのかと思いきや、「いや、まあ、こういうことも、あるわ、な…。」という予想外のおとなしい反応。「ああ、厳しい関西人が冗談も言えないなんて、相当まずいことをしてしまったんだなあ・・・」と反省したことを思い出しました。

正しい勉強法で、正しい勉強量を

結局、何が失敗だったのでしょうか?

  1. 勉強法が間違っている:問題集眺めただけ。インプットもほぼなければ、アウトプットはゼロ。
  2. 勉強量が足りない:1時間しか勉強せずに合格する奴はいません。
  3. 勉強道具が足りない:電卓持たずに簿記なんてできるわけないです。計算問題なんだから。

そんな「勉強とは程遠い」私がどうやって米国公認会計士になったのか。それはあるアメリカ人との出会い、そしてある塾の営業マンとの出会いから始まりました。次回はそのあたりをお話できればと思います。

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